患者のみなさまへ

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まずは人工骨の話から始めましよう。

病気や事故により欠損してしまった骨を再生させるための材料が人工骨充填材です。骨の欠けた部分、凹んだ部分に埋め込んだ人工骨充填材がやがて自分の骨になります。関節の疾患を治療するための金属製の人工関節の硬いイメージとは全く異なり、人工骨充填材は基本的に柔らかめのものです。そうした人工骨充填材にはいくつか種類があり、一般的には板チョコのような柔らかめのブロック状や顆粒状です。私たちオルソリバースが開発した人工骨充填材“レボシス”(ReBOSSIS)は、柔らかいだけでなく綿のような形状であるのが大きな特徴です。

レボシスが画期的なのは手術する際、医師にとって扱いやすい材料であることです。人工骨充填材を詰めるとき、骨の欠損部分に応じた形状と適正な量が求められますが、ブロック・タイプでは切るなり削るなり加工が必須です。顆粒タイプでは溢れる心配があります。それらに対して綿(☆ルビわた)形状のレボシスは、必要に応じて指先だけで千切ったり丸めたりして欠損部分に狙いどおりに入れられるのです。綿(☆ルビわた)のような繊維なので血液と混ぜることも容易ですから、医師の作業負担が低減し、結果として手術時間の短縮や確実性向上につながるために患者さまの肉体的負担も少なくなることが予想されます。

レボシスはポリ乳酸、β-TCP、炭酸カルシウムという成分でできています。全体の中で多くを占めているのがカルシウムです。そもそもヒトの骨の主成分がカルシウムですから、きわめて安全な材料であることがお分かりだと思います。体内でレボシスは徐々に吸収されて骨になります。レボシスの綿は髪の毛よりもずっと細い繊維ですから、それが“足場材”の役目を果たすことにより新しい骨芽細胞が育って増殖し、自身の骨と融合していくのです。

レボシスは米国のみで販売していますが、日本でも販売できるよう準備を進めているところです。すでに整形外科手術ではかなりの数が使われていますので、日本市場へのレボシス投入は私たちにとって、いわば悲願でもあります。
骨の疾患でお悩みの日本の患者の皆さま、もう少しお待ちください。私たちは患者の皆さまと一緒に闘います。