“綿の技術”が再生医療に役立ちます

綿(わた)形状の人工骨充鎮材を生み出したオルソリバースのマイクロファイバー製造技術は、さまざまな分野での応用が考えられます。生体吸収性が高いこと、マイクロメーター単位の極めて細い繊維のかたまりが足場材(スキャフォールド)として最適であること。この二つの特徴を生かした幹細胞培養基材シートの製品化や、β-TCPを含む綿形状人工骨と特殊なタンパク質を融合させた骨再生を促す創薬の開発を進めており、再生医療分野でお役に立てると自負しています。また、薬剤を練りこんだ綿状物を使うドラッグ・デリバリー・システム(DDS)の研究も継続中で、当社のマイクロファイバー製造技術はさらなる広がりを見せています。

柔らかい人工骨です

人工骨とは言っても、当社の綿形状人工骨は硬いわけではありません。綿のように繊維のからまった柔らかい骨充填材です。固形状や顆粒状の人工骨と比べて扱いやすいことが特徴です。骨欠損部の形や大きさに応じた量を容易に充填できます。そして体内に吸収され自身の骨と置き換わることも特筆すべき点です。綿形状人工骨は米国、台湾、そして日本で販売され、外傷(トラウマ)および脊椎(スパイン)領域の整形外科手術で実績を挙げています。

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細胞培養を大きく変えます

私たちのマイクロファイバーによる足場材製造技術は、多くの再生医療に関わる大学や研究機関および企業から注目を浴びています。すでに製品化した「研究用幹細胞抽出培養シート」は、細胞培養の足場材として使用すると細胞の増殖が速くなることが確認されています。高い生体吸収性を活かして培養した細胞シートごと体内に埋植できるのも特長です。従来、時間とコストが掛かっていた細胞培養を大きく変えるものとして期待されます。

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