骨について 2025.07.31
人工骨って骨じゃない!?
当社のメイン商品は人工骨です。といっても人工骨は骨ではありません、じゃあ、一体なにを売っているの? 意地悪なクイズみたいですね。ヒトの骨は3年程度で新しいものに生まれ変わっていて、それを繰り返しています。自分で自分の骨を作り替えているわけです。人工骨はこのヒトが骨を自己再生させる力を助ける役目をしている材料なのです。
怪我をして骨を折ったりした場合、骨をできるだけ早く作り直したいですね。例えばそんな時に「骨を作る材料」を提供するのが人工骨なのです。子供の頃、牛乳を飲んでカルシウムを摂り、骨を丈夫にしましょうと言われたことはないでしょうか。そう、カルシウムは骨を構成する成分の一つだからです。
人工骨の主成分にもカルシウムが含まれています。もちろんそれだけではありません。ヒトが骨を作るにはいろいろな材料・成分が関わっています。体内では、骨を作る骨芽細胞という細胞がそれらの材料を使って新しい骨を作ってくれています。人工骨はそんな材料によりできあがっています。
骨折以外にも、腰痛や骨の歪みの矯正などの手術にも人工骨は使われています。これらは整形外科分野での治療になります。整形外科分野では、命に直接関わるというよりも、痛みを取り除いたり、しっかりと歩けるようにしたりといった、日常生活を円滑におくることを目的としている手術や治療が多くあります。そんな時に人工骨は患者様のお役に立っているのです。
人工骨は骨ではないこと、少しはお分かりいただけたでしょうか。
(YN)