製品化までの流れ

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製品化までの流れ

2011年に
研究をスタート

 レボシスの基礎技術を開発したのは名古屋工業大学の春日敏宏教授率いる研究グループです。研究がスタートしたのは2011年、当初は歯科医療におけるインプラント対応の人工骨として考案されました。成分はレボシスと同じ、ポリマー、ケイ素、炭酸カルシウムですが不織布状でした。その後、エレクトロスピニング法により繊維状にするのですが、レボシスのようなマイクロメーター単位のきわめて細い繊維の綿(わた)形状にするまでには、試行錯誤の繰り返しでした。繊維の太さをどれくらいにするのか等、骨芽細胞を活性化するための最適な形状に到達するまで時間を要しました。
 この名工大の技術を受け継いだオルソリバースがさらに改良を加え完成させたのが現在のレボシスです。2014年8月に米国FDA(食品医薬品局)に認可申請を行い、同年10月にはトラウマ(外傷)領域で米国FDA510(k)クリアランスを取得、2015年4月から米国での販売を開始しました。

動物実験

ReBOSSISを製品化するにあたり、これまで国内および海外で多くの動物実験を実施してきました。画像はオーストラリアのニューサウスウェルズ大学の協力のもと行った動物実験の結果を示しています。ウサギの大腿骨に直径6ミリ、深さ10ミリの孔をあけ、そこにReBOSSISを埋植したものです。画像は12週経過後のものですが、すでに新しい骨芽細胞が育っています。