製造

別項でも述べたように、米国市場向けのレボシスの製造は株式会社カイゲンファーマが行っています。弊社と株式会社カイゲンファーマ社がレボシス製造に関する契約を結んだのが2016年5月、同年7月からカイゲンファーマ小樽工場で製造を本格的に開始、初の出荷は8月でした。カイゲンファーマ社の医薬品開発・製作における経験とノウハウを生かして、品質の高い製品を安定供給しています。

  • 北海道・小樽にあるカイゲンファーマの工場。

  • 工場の内部。ここからレボシスが生まれています。

カイゲンファーマ株式会社

カイゲンファーマ株式会社
代表取締役社長 福田健太郎

「屈託のない方だと思いました。」福田社長は、弊社社長の西川の第一印象をこう述べる。「同じ大学の出身であるということと、同じ関西人ということで、親近感を持ちました。」

カイゲンファーマ社の社長に就任する前、長いあいだ銀行勤務をしていた福田氏は、初めて会った人がどんな方なのかをすぐに掴む術を養ったらしい。

「銀行員として30年勤め、支店長という立場で10年いましたけれど、新規のお客様(相手先の社長さん)の『人となり』をいっぺんで掴まなくてはいけません。何度も相手先に訪問するわけにいかないですからね。お金をお貸しするというのは、ある意味で会社に貸すのではなくて人に貸すんですね。ですから、相手の人がどんな器量の人なのかを短い時間内で判断しなくていけない。これは、新入行員の時に課題図書として与えられた「企業観相術(依馬安邦著)」からの受け売りなのですが、企業を人に見立てた企業分析では財務データだけでなく、自分の目で見て耳で聞いて肌で感じたことを活かすというものです。『人となり』を把握するには、お互いに胸襟を開くことが大事です。それにはまず自分のことから話をしないと相手は話してくれません。」そう語る福田社長は、弊社社長以上に屈託のない方とお見受けした。

そんな福田社長だが、弊社の商品であるレボシスに関してはどんな印象をお持ちになり、また弊社とジョイントすることになったきっかけはなんだったのだろうか。

「レボシスは他社のやっていない変わった製品です。なかなか興味深い製品だと思いました。われわれはバリウムをはじめとする消化器の診療領域をターゲットとして生業を立ててきた会社なんですね。いろいろな薬があるわけですが、多くが薬価の引き下げや後発薬の影響をものすごく受ける。薬価に縛られない製品ができればいい。今後はひとつの成長の柱として医療機器を手がけてみたいとは思っていました。きっかけも直感ですかね。」「西川さん(弊社社長)は開発型企業を目指すというお考えでしたし、いずれはパートナーとしてどこかのメーカーと組みたいと仰っていました。ちょうどウチの北海道小樽の工場が空いていたのも良かったですね。」

両者の利害が一致し、オルソリバースのレボシスの製造をカイゲンファーマ社に請け負っていただくことになったのだが、将来的にカイゲンファーマ社が描いている絵図とは?

「我々の研究開発の規模はそれほど大きくはありません。新たな研究開発したい時、すべてを自分でやることは無理です。さらには事業を拡大したい場合にも自分たちだけでは限界があります。ですから、いまオルソリバースさんと一緒にやっているように、ベンチャー企業さんと協業することも一つのやり方です。共同研究させてもらう、製品を作らせてもらう、あるいは売らせてもらう。ビジネスモデルを一緒に構築するようなかたちがいいと思っています。」

カイゲンファーマに入社してから約3年が経つ福田社長は、見るからに温厚そうに見える。趣味は推理小説、ジェイムズ・エルロイやジェフリー・ディーヴァー、大沢在昌が好きだという。そんな福田社長がビジネスで大切にしていることは….。

「それは何よりも信義則です。お互い約束したことはきっちり守るということです。約束を変える時はお互い協議して納得することが必要です。企業同士のお付き合いにおいて、信義則は大前提だと思います。それを頑なに守る。それしかないです。」