研究開発

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抗がん治療への応用

そのひとつがReBOSSIS技術を応用した抗がん剤の開発です。これは2015年4月からスタートさせている沖縄高等専門学校・池松真也教授(生物資源工学科)らのチームとの共同研究で、綿形状という形状加工性に優れ、有効成分の徐放後は完全に体内に吸収される特性をもつReBOSSISを薬剤キャリアとして利用しようというものです。現在のReBOSSISは骨形成を促すリン酸カルシウム等を綿形状に練り込んで機能成分が骨に置き換わる人工骨としてつくられていますが、これを応用して、骨形成の成分の代わりに抗がん剤を練り込むというものです。

綿形状にするための材料として、最終的に体内に吸収される生体吸収性ポリマーを使用するので、患者のがん患部に抗がん剤を練り込んだReBOSSISを留置すると、抗がん剤の徐放後にキャリアとしてのReBOSSISはすべて体内で分解・吸収され、体内には残りません。また、作用時間も生体吸収性ポリマーの成分や綿形状の繊維の太さ等を調整することによりさまざまに対応させることが可能です。

これにより、従来の全身投与型の抗がん剤に代えて直接がん患部に効果を与えることができ、投与量や副作用の低減とともに、いわゆるターゲティング(標的指向化)を容易にし、より効果的な抗がん作用を発揮できると期待しています。将来的には、抗がん剤だけでなく、さまざまな薬剤を練り込んだキャリアとしてのReBOSSIS開発も検討していきたいと考えています。

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ReBOSSISは米国FDAの認可を取得済みですが、薬事法未承認のため、日本国内での販売・譲渡はできません。