慶應義塾大学 研究開発 | オルソリバース

研究開発

ORTHOREBIRTHはReBOSSISの改良を継続的に行うととともに、ReBOSSISの技術を応用した研究も実施しています。

研究開発の拠点は2015年春から稼働している沖縄研究所(PDFファイル)です。
うるま市にある研究所では地道な研究を続けています。
開発テーマは多岐に渡りますが、いずれも近い将来、製品化が期待されるものばかりです。

オルソリバースは綿形状の骨再生材料(米国で販売している商品の名称はレボシス:ReBOSSIS)開発で培った技術とノウハウを応用していくつかの研究を行っています。研究が始まったばかりのものや研究が進み手応えを得ているものなど、進捗状況はさまざまですが、進行中の研究を紹介します。

抗菌性綿形状人工骨充填材の開発

高齢化の進む日本では骨疾患に悩む患者さんが少なくありません。そのため、これまで以上に骨や関節の手術が増える傾向にあるわけですが、同時に骨・関節の手術部位の細菌やウィルスによる感染を防止することが重要になってきました。

そこでオルソリバースがスタートさせたのが、明治大学、名古屋工業大学、慶應義塾大学と共に行う事業です。「耐感染性と優れた形状・サイズ加工性を兼ね備えた抗菌性綿形状人工骨充填材の開発」の実用化を目指します。
2016年9月にはNEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)からの支援が決まり、プロジェクトは順調な歩みを見せています。

本事業の具体的な開発計画は、材料のひとつであるβ-TCPや製品(レボシス)への抗菌性の高い銀の担持ならびに生体外評価を明治大学(相澤 守教授)に依頼するとともに、弊社が行う綿形状への成形工程の最適条件の導出に係る協同開発を名古屋工業大学(春日敏宏教授)にお願いします。また、試作品のウサギを用いた生体内評価を慶應義塾大学(松本 守雄医師・石井 賢医師)に依頼する予定です。

このように、本事業では弊社の綿形状で吸収性に優れるレボシスに抗菌性を有する銀を担持することで術後の感染防止につながる人工骨充填材の実用化を図ります。実用化に成功した場合、骨あるいは関節の手術を受けた患者さんの術後感染の大幅な軽減を期待でき、患者さんのQOL向上に貢献できるものと確信しています。

綿(わた)状物の薬剤キャリアとしての応用

レボシスは見た目そのままに綿形状であることが特筆できる点です。マイクロメートル単位のきわめて細い繊維の塊です。レボシスの技術の主たる特長を記すと次のようになります。

  • 1.生体吸水性ポリマーを繊維化し綿形状に成形できる。
  • 2.生体吸収性で、体内に異物が残らない。
  • 3.綿繊維に薬効成分を練り込むことができ、その成分の徐放性を有する。

これら3つの性質を生かして考案したのが、レボシスの薬剤キャリアとして応用なのです。レボシスとはいっても、本来の組成とは異なり骨再生をもたらす成

分は含まれていませんが、その綿状物はレボシス開発の過程で生まれたものです。

この綿状物を薬剤キャリアとして使う研究は、沖縄工業高等専門学校の池松真也教授とオルソリバース沖縄研究所が行っています。抗がん剤を担持させた綿状物を「がん化マウス」に埋植する実験を繰り返し実施していますが、確かな手応えを感じています。

綿状物に含まれた抗がん剤を一定期間に徐放させるやり方は身体に優しい処方です。一般的な抗がん剤は経口タイプにせよ点滴タイプにせよ人間の身体全体

を巡るため、どうしても副作用の影響が強くなります。しかし抗がん剤を含ませた綿状物を患部にピンポイントに留置することにより、長時間にわたり充分

脂肪幹細胞培養向け足場材

沖縄の琉球大学と共同で行っているのが、脂肪幹細胞を培養するための足場材の研究開発です。2016年10月にスタートしたこの研究は、例えば乳がん手術により喪失した乳房再建など、形成外科領域での再生医療に貢献するものと考えられます。

まずは研究用培養キットの製品化と動物を使用しての埋植実験を実施し、将来的には人体への埋植を目指します。

研究開発一覧

ReBOSSISは米国FDAの認可を取得済みですが、薬事法未承認のため、日本国内での販売・譲渡はできません。